前回の記事で「個人年金を検討するべき人・年金の考え方」に触れた。
あなたが金余りのヒマ人自営業者で、貯蓄・税控除目的に個人年金を選ぶなら
これらの条件を満たす商品にするといいだろう。
あなたが金余りのヒマ人自営業者で、貯蓄・税控除目的に個人年金を選ぶなら
- 税制適格特約がつく→税控除のため
- 月額支払額が6666円以下→控除枠を効率的に利用するため
- 利率変動型→インフレ対応のため
これらの条件を満たす商品にするといいだろう。
1)税制適格特約→税控除のため
これは特約なのではずすこともできるが、そうすると控除がとれないので意味ない。必須条件となる。
税制適格特約とは何かというと
- 年金受取人が契約者またはその配偶者のいずれかであること
- 年金受取人は被保険者と同一人であること
- 保険料払込期間が10年以上であること(一時払いは対象外)
- 年金の種類が確定年金や有期年金であるときは、年金受取開始が60歳以降で、かつ年金受取期間が10年以上であること。
ナンノコッチャて感じだが、要は、契約&掛ける&もらうのは全部自分。10年以上かけてダラダラ払って、60才以降に10年以上かけてダラダラもらいなさい、ということ。一気に払い込んで割引とか、一括でもらうとかはできない。
受取人を妻にというのもできるが、贈与税が発生したりややこしくなるのでやめたほうがいい。あくまで「自分のための年金」として設計しよう。
2)月額支払額が6666円以下→控除枠を効率的に利用するため
個人年金は支払額ごとに計算式で割り当てられた額が控除される
国税庁 生命保険料控除を参考に控除額を出してみよう。
控除額
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払い込み額/年 |
所得税
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住民税
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2万
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2万
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1.6万
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4万
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3万
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2.9万
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6万
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3.5万
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一律2.8万
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8万以上
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一律4万
|
一律2.8万
|
ご覧の通り、8万以上は掛けても控除額は上がらない。
なので一番効率よく控除額を取るには年間の支払額が8万以下になるように設計することだ。
つまり月額支払いが6666円以下である。
つまり月額支払いが6666円以下である。
契約して、がんばって払い込んで、4万の控除をとって節税できる額は(所得金額にもよるが)だいたい1~1.5万くらいである。
3)利率は変動型→インフレ対応のため
いまは超低金利時代である。んが、今後上がる可能性もある。ずっと上がらない可能性もある。そんなもんわからないので、どっちに転んでも対応できる「変動型」にすべき。
向こう50年の利率は今が最高と思う人(これ以上上がることはないと踏んでる人)は先日紹介した東京海上日動あんしん生命の「個人年金保険」を買うとよろしい。
でもさあ、固定利率の商品を契約して、もし今後、2%とか3%の商品が出てきたらどうするよ?「はあああ?」ってなっちゃうぜw
ここまで読んで、もしあなたが勉強熱心な保険販売員(ファイナンシャルプランナー)だったら気づいただろうが、もし自営業者に個人年金を売り込みたかったら上記は営業トークとしてバッチリ使えますw
老後の不安を散々あおり、返戻率と節税額をアピール!
老後の不安を散々あおり、返戻率と節税額をアピール!
「契約すると毎年1万円節税できますよぉ~浮いたお金でお子さんと美味しいレストランに行くというのもいいんじゃないですかぁ~☆ウフフ」
なんてね。
参考記事
参考記事
2 件のコメント :
陽さん
こんにちは!
「扶養家族のない小規模な個人事業主」の永山です。
最近どうされてるかな~と思ったら、まさかの個人年金ネタ4連投!
大変勉強になりました。どうやら、私には手が出せないぜいたく品のようです。
個人年金検討する前に、下記の3つを網羅しろ!と指示があった
・小規模企業共済
・個人型確定拠出年金
・付加年金(もしくは国民年金基金)
はおろか、通常の「国民年金基金」ですらも半額免除の申請しようとしているくらいですから。個人情報流出問題で現在日本年金機構のWEBが見れなくなってますが、所得の額が140万くらいで半額免除できます(支給される年金額は半分ではなく6/8というお得感)。交際費の名目で飲み食いしたり、本や雑誌を図書費で申告すれば、結構現実的な数字だと思うんですけどね。
なんか保険や年金以外に、全額「控除扱い」になって、将来的にバックがあるものってないんですかね~!?
おお、永山先生こんちゃw
儲かってマッカ?
いやーもう年金、保険、節税いま大幅に見直しかけてるんだけど、やっててよかった!失敗した!検討中!ネタが山盛あります。
当分、このブログは年金・保険・税金ネタを連投する予定です。
「扶養家族のない小規模な個人事業主」
にはドストライクな内容になると思うよ。
会社員だったら、妻子がいたら、ってケースもわかる範囲で言及予定。
お楽しみにww
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