これは、
働けない状態になったら、
お給料代わりに毎月給付金(筆者の場合20万で設定)を、
65歳(or1億円)までお支払いしますよ♪
という掛け捨て保険である。
一般的には「所得補償保険」と呼ばれ、生保ではなく損保が取り扱っていることが多い。
契約したとき、筆者はまだ会社員だったが、「収入が途絶えたらどうしよう。。。」という不安を持っていたので、契約した。
掛け金は毎月3728円だ。
しかし契約内容についてはよく確認しなかった。
いや確認して理解はしてたんだけど、価格と補償内容の妥当性、またそれがどれだけ自分にとって必要なのか?までは真剣に検討しなかった。
今回、自身の保険の見直しにあたり、改めてじっくり考えた次第だ。
まず、どういう場合になったら給付を受けられるのか、支払い事由について再チェックしたのだが、これがめちゃくちゃハードルが高いことに気づく。
「少なくとも6ヶ月以上、いかなる職業においても全く就業ができない」と医学的見地から判断される状態
それって具体的にどういう状態よ?と、ライフネットホームページの「就業不能状態」に該当する具体例を教えてください(FAQ)で確認すると
- 寝返りや起きあがりに全面介助が必要
- 両下肢が不完全マヒの状態となり1年間の入院
- 意識障害やマヒ、呼吸障害などの後遺症
- 若年性アルツハイマー病で行動障害
つまり、なんとか生きてるけど社会的には死んでる状態ってことなんだよね。
そこまでヒドくなって、さらに6ヶ月経過後、ようやく給付金がもらえる。
全然働けない状態なのに半年も待たされたら、給付を受ける前に人生が詰むんじゃないだろうか?(;゚д゚)ゴクリ
これは厳しい。
さらに「働くひとへの保険」は精神疾患が補償対象外なんである。
上記の具体例は病気や怪我だけど、一般的に長期にわたって仕事ができない状態になるのは精神疾患が多い(というのを最近知った)。うつ病とか統合失調症とかね。
長期化する可能性が高い病気を補償してないのは大きなマイナスポイントである。
ということで、
- 補償内容に対して掛け金が高く感じる
- 万が一就業不能になるほどヒドい状況に陥ったら、国から障害年金(※)がもらえるので、これと貯蓄でなんとかする
という結論にいたり、解約した。
契約:2010年7月
解約:2015年6月
支払い総額:3728円×60ヶ月=22万3680円
フンガグック!22万の掛け捨て!orz...
支払い期間中もなんとなく「高いな」という気はしていたのだが、深く考えないまま放置していたツケがこのざまである。
保険への加入は、よくよく慎重に検討しなければならない(涙)。
収入が途絶えるような最悪の事態になったら障害年金と貯蓄でしのぐと書いたが、これで決して十分というわけではない。ほかの保険も含めて、どうセーフティネットを構築するか考え中だ。
進展があれば当ブログで紹介する。
※諸条件によって上下するが、だいたい90万/年もらえる。ただし年金未納者はもらえない。筆者の知り合いに交通事故で下半身付随になってしまった人がいるが、その人は年金未納だったため、障害年金がもらえてないそうだ。若い人ほど払い損だといわれている国民年金だが、万が一という状況になると掛け金以上の大きなリターン(という言葉は適切じゃないけど)があるのである。やはり国の制度はバカにできないね。
<おまけ>
解約してしまったが、販売しているライフネット社の理念に筆者は共感しているし、応援もしている(株価はダダ下がりだけどw)。岩瀬大輔社長のブログも全部チェックしているし、著書も読んだ。
「働くひとへの保険」の登場は、それまでほとんどなかった就業不能を補償するという内容が業界に風穴をあける商品として、一般消費者よりも業界人に特に注目されたようだ。
ただ、日本では商品設計の参考になるデータが少なく、会社としてリスクを取れなかったのが、大事な精神疾患が対象外になったり、高めの価格設定につながってしまったのだろうと思われる。
ライフネットは子持ちの若夫婦ばかりを応援しているようなイメージがあるが、実はフリーランスや個人事業主の支援も考えてくれている。2014年11月のクラウドワークスと提携した保険販売はその第一歩だろう。ただそこでアピールしてるのは、今回解約した「働くひとへの保険」だけどw
おそらくライフネットの保険設計担当者は、「会社・株主・消費者三方よしになる落としどころはどこなんだ~」と試行錯誤してることだろう(そしてそれは大変やりがいのある仕事でもある!)。
今はまだ微妙でもそのうち筆者のような小規模個人事業主にも使える保険を開発してくれるかもしれない。今後に期待してます。
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