筆者はライフネットの定期型療養保険「じぶんへの保険プラス」に加入しているのだが、最近保険のアレコレを学習してみて、改めてこの保険の素晴らしさに、契約後3年目にして気づいたw
どこが素晴らしいのかというと、必要な保障にとことんまで絞り、明瞭簡潔で、保険料が低く抑えられているのだ。
本当に契約者のことを考えて設計された保険というのは、こういうのを言うのだろう。
なおライフネットには「新じぶんへの保険(終身)」「じぶんへの保険(終身)」という似た名前の保険があるがこれは別商品である(そしてこれらの終身保険はどちらもかなり微妙だ)。
ここで言及するのは定期型療養保険「じぶんへの保険プラス」である。
以下、この商品の素晴らしさとともに、留意事項も述べていこう。
■保障内容
入院保障:実費保障(3割負担分)(月10万まで)
通院保障:実費半額保障(月5万まで)
がん診断給付金:100万円/年
先進医療:実費保障(上限なし)
以上全保障の支払総額2000万円まで
10年の自動更新
■保険料例
男性 女性20歳 1197円 1473円 30歳 1499円 2207円 40歳 2508円 3371円 50歳 4855円 4790円 60歳 9627円 6772円
「実費負担」というわかりやすさ
入院・通院保障に関しては、日額いくらという計算ではなく
公的医療保険における医療費の自己負担分に連動した給付金
を支払うとある。
これはどういうことかというと、一言でえば「保険証使って払った医療費は保障するよ!」ということである。
保険証が使える=公的医療保険適用内
↓ ↓ ↓
うち3割自己負担=実費
↑ ↑ ↑
保障します
通常の医療保険だと、3大疾病はどう、女性特有の病気はどう、ガンはどう、入院は何日まで、通院は何日まで、と細かく条件が付されており、一体どういうケースなら給付されるのか異常にわかりにくい。
よくわからないと考えるのが面倒くさくなって、「とりあえず入っとけば安心」と根拠のない”甘い見込み”で加入する。
保険金未払いが問題になるのは、この”甘い見込み”がハズれた時だ。
何十万も何百万も掛けてきたのに、1円ももらえない!
そういうことが実際に起こりえるのである。
加入者が”甘い見込み”を持つように、わざと商品を複雑にしてるのが保険会社の策略なので、わかりにくい商品はそれだけで契約価値がない。
しかし本保険は疾病に関わらず、とにかく「保険証使って払った医療費は保障するよ!」という小学生でもわかる明瞭さである。
保険とは本来こうあるべきだろう。
※健康診断、人間ドック、美容整形、レーシック、歯科矯正などの公的保険がきかない自由診療は対象外。
※差額ベッド代、食事代、パジャマ代などの雑費も対象外である。なので筆者はこれに備えて「自分への保険(終身)」にも入っていたのだが、これは合理性ナシとの判断で解約したのはすでに述べたとおりである。
入院も手術も実費保障!
手術保障という名目はないが、入院保障はあるので、”入院して”手術したら、手術も実費負担だ。これらはまとめて月10万まで保障してくれる。
10万までといわれると少ないように感じる人もいるかもしれないが、日本には高額療養費制度(参考記事)といって、どんなに高額な医療を受けても、一ヶ月の自己負担は9万までしかかからないという決まりがあるのだ(高所得者以外)。
入院+手術となるとものすごい医療費がかかりそうなイメージがあるが、実際は自己負担分の上限が9万なので、医療費は「自分への保険プラス」でほぼ全額カバーできる。
公式サイトの給付金例を見てみよう。
- 盲腸で7日間入院して手術した場合
- 大腸がんで20日間入院して手術した場合
それぞれの給付金例が出ているが、自己負担分はすべてカバーされる。
ということは、自腹で払う金はゼロ円で済むのである。
悪性ガン診断給付金100万!
さらにガン保険までついている。
本保険は、初期ガンである上皮内がん(上皮内新生物)、異形成(前がん病変)は含まれない。
初期ガンは、ステージ診断では「0期」といわれ、治療も簡単な手術が多く治療費はたいしてかからない。
しかし最近のがん保険は初期ガンも保障するものも多い。無論その分保険料が上乗せされていることは気に留めておくべきだ。筆者は初期ガンに備えた保険は不要だと考えている。
ガン治療において、真に経済的負担が重くのしかかるのは、長期にわたる治療が必要な悪性のガンである。抗がん剤や放射線治療などは治療費が高いし、仕事もままならないだろうから収入への痛手もある。
だから悪性に絞った保障を用意している「じぶんへの保険プラス」は合理的な設計といえる。
診断給付金100万は治療費に使ってもいいし、生活費に使ってもいい。
また診断金が毎年出るというのも素晴らしい。
がん保険には1回限りだったり、2回目以降の給付条件が厳しかったりするものが多いのだが、「自分への保険プラス」は治療中であれば毎年出るので、給付ハードルが高すぎるということはない。
参考記事:上皮内がん適用保険の落とし穴
全部まとめて2000万まで!長期入院も保障!
そして何よりすごいのは、入院+手術+通院+ガン+先進医療全部まとめて、傷病問わず2000万までノンストップで保障してくれることである。
単純な入院だけなら最低でも17年弱は保障してくれるのだ。
1 7 年 て w
ガン診断給付金100万x3回、先進医療250万x2回を使ったとしても、残り1200万残るので10年の入院保障だ。
入院については短期(1~2ヶ月程度)であればたいした出費ではないが、万が一長期入院することになってしまった場合が困る。
高額療養制度により1ヶ月の最大自己負担は9万とはいえ、もし1年間入院したら108万、2年入院したら216万かかる。これはしんどい。
通常の医療保険だと、入院は60日まで(あるいは120日まで)といった日数制限があるのが普通なので、長期入院には不適格なものが多い。
しかし本保険に入院日数制限はなく、あくまで2000万を使い切るまで保障してくれる。
さらに長期入院となりやすい精神疾患も対象なので、万が一うつ病や統合失調症、あるいはアルツハイマーになってしまった場合でも保障される。
ということで、「じぶんへの保険プラス」を持っていれば、公的保険が適用される医療費についてはほぼ心配ないといっていい。これはかなり安心である。
すごくね?!?!?!
参考記事:長期入院に備える医療保険は必要ないのか?
※17年てマジかな、とちょっと思ってコールセンターに電話で確認したら、やっぱり入院だけなら17年保障となると教えてくれた。すげえなおいw
このように定期型療養保険「じぶんへの保険プラス」はシンプルな入院保障にガン診断給付金までついて、30歳男性で月額たった1499円である。
これでノンストップ2000万の保障を手に入れられるのだ。マジで安い。
もちろんこれで医療保険は十分万全というわけではない。考え方によっては、終身がいい、3大疾病に手厚く備えたい、初期ガンもカバーしてほしい、貯蓄性のあるものがいい、という人もいるだろう。(筆者はこれら全部不要だと考えるが)
しかし
「とにかく必要最低限の保険に安く入っておきたい」
と考える人には、これ以上ないくらい良心的な商品だ。
収入が不安定な自営業、個人事業主、フリーランスな人や、若くて貯蓄が少ない人にとっては、第一候補になりえる保険である。
すでに共済や他社の保険に入っている人でも、比較検討してみる価値はあるだろう。
扶養家族がいる人はこれに、定期死亡保険、あるいは収入保障保険をつければよい。他社でもいいがライフネットの「かぞくへの保険」も良心的な価格なので検討余地あり。
なお会社員で社会保険に入っている人は、医療保険は不要です。
ライフネットは現在、定期型「じぶんへの保険プラス」をあまり売りたくないのか何なのか、案内ページは非常にわかりづらい場所にある。
興味を持った人はリンクからどうぞ。
定期型療養保険「じぶんへの保険プラス」
一応、進化版とされる(?)「新じぶんへの保険(終身)」は個人的にはかなり微妙である。こっちに入るくらいなら定期型「じぶんへの保険プラス」のほうが100倍いいと思われます。
参考記事
1 件のコメント :
はじめまして。保険の加入について色々と調べている、専業主婦のころんです。今まで何も加入していなくて。5年ほど前に5日ほど入院・手術しましたが結局高額療養費で賄えて貯蓄で対処出来ていたので「じぶんへの保険ぷらす」画期的で、いいなと思いました。
詳しく情報収集していたらここにたどり着いた次第ですwとても分かりやすい記事に感謝ですヾ(*´∀`*)ノ
実費保障な点、診断金まで付いてこの保険料。(私で2500円ほどでした)保険とはこうあるべきという模範になる保険ですね。終身の医療保険にどうも魅力を感じなかったのですが、何かしら最低限入っておきたい保険だなと思ったのですが、管理人さまはこの保険だけに加入=メインとする事についてどう思われますか?意見を聞きたいです^^
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