2015/07/17

自転車保険に必要なのは1億円の個人賠償責任保険

自転車保険に必要な補償

自転車利用による万が一の保険を考えるとき、大事なのは「ぶつけられる事故」ではなく、「ぶつけてしまう事故」だ。

被害者ではなく、加害者となって相手に重症なケガを負わせてしまった場合、多額の損害賠償がのしかかる可能性がある。

自転車事故による損害賠償の過去の判例では、最高で9500万円の判決が出ている

貯蓄で対応できる額ではないので、この事故を起こしてしまったら一発破産→人生終了だ。

なので、1億円の賠償保障を持っていると安心である。(1億円払えるという人は無論保険はいらない)

他人にケガをさせてしまった!というような日常生活に起因した損害賠償責任を補償する保険を

「個人賠償責任保険」

という。

この保険は自転車事故に限らず、ほかにも


  • 子供やペットが他人にケガをさせた
  • マンションで洗濯機の排水ホースが外れて階下に水漏れした
  • お店の家電をうっかり落として壊してしまった
  • スノーボードで他人にぶつかりケガをさせた


といった場合でも補償されるので、入っておくとイザというとき役に立つ可能性が高い。

大変有用な保険である。



個人賠償責任保険の入り方

個人賠償責任保険は


  • 自動車保険
  • 火災保険
  • 傷害保険
  • 積立(傷害・火災)保険


などに特約としてついている場合があるので、まずこれらを確認するとよい。

ついてなかった場合、あるいは補償が不十分と思われる場合は追加で契約しよう。

筆者のイチオシはJCBカードの付帯保険「トッピング保険」の日常生活賠償プランだ。

月額130円で1億円の個人賠償責任保険をつけられる。示談交渉サービスもついている。

年間でも1560円だ。これで1億円の補償が手に入るのだから、費用対効果は抜群に良い。

JCBカードを持っている人はオンラインのMyJCBから簡単に申し込みができる。

JCBカードを持ってない人は年会費無料のJCB EITカードを作るといいだろう(JCBカードは年会費がかかるものばかりだが、JCB EITは唯一といっていい年会費無料のカードだ)。

JCB EITカードはAmazon経由で申し込むと、Amazonギフト券が6,000円分もらえる入会特典がある。

ということで筆者はこれを作成。保険のためだけに作ったカードなので日常の決済には使わないつもりだ。




セゾンカードを持っている人は、付帯保険「ご迷惑安心プラン」で補償をつけることができるので、こっちでもいいかもしれない。

月額300円で、賠償責任保険が1億円だ。

年会費無料のセゾンカードを作る場合は「セゾンカードインターナショナル」がおススメだ。Amazonからの入会すると2000円分のAmazonギフト券特典が受けられる。

JCBもセゾンも持っていない、カードを作るのが面倒くさい、審査が通らないという人には下記保険でもいいだろう。いずれも賠償責任保険が1億円以上あるものになる。


ドコモ サイクル保険(ドコモ プレミアクラブ会員限定)
月額440円で、賠償責任保険が2億円だ。死亡・後遺障害、入院補償つき。


あ・う・て ケガの保険Bycle 
月額630円のシルバーコースで、賠償責任保険1億円だ。入院、手術、通院、死亡保障もついている。月額400円のブロンズコースは賠償責任保険が5000万までしかつかないので、意味なし。


価格と補償内容を考えると、JCBカード「トッピング保険」のシンプルでムダのない設計が際立つ。



入ってはいけない自転車保険

最近は多くの自転車保険が発売されているが、個人賠償が3000万だったり5000万だったりするものが多い。

これでは万が一の大きな事故に備えられないので全然意味がない。

さらに

  • 死亡したらいくら
  • 入院したら日額いくら
  • 手術したら1回いくら

といった、余計な補償がモリモリついて保険料が高くなっている。

ほとんどの人は別の保険で備えているだろうから、重複加入になり損だ。

そもそも自転車事故という極めて限定されたケースに、死亡保障、医療保障が本当に必要だろうか???

一般に売られている自転車保険には、上記のように、必要な補償が弱く、不必要な補償がいろいろついて、だいたい月額500~1000円くらいのものが多い。

こういう保険に入ってはいけない。

自転車保険は「ぶつけられる事故」ではなく、「ぶつけてしまう事故」に対して備えること。

それには「個人賠償責任保険を手厚くすること」が肝要だ。





参考記事

2014年9月:自転車保険を考える -自転車事故への備え方-




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