2014/10/07

陽への質問:元手30万円で古着せどりを始めたいが不安です

陽 様

はじめまして。
yomogiと申します。
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。

ご質問させて頂きたいことが2点ほどありまして、メールをさせて頂きました。


  • 陽様が古着せどりを始められた時の、初期投資金額はどの程度だったのでしょうか?(特に古着の仕入れの資金について)
  • 「月収を晒してみる」というエントリーに書かれていた、最低限の収入(月の手取り20万円ぐらい)にいきつくまでに、どのぐらいの期間がかかったのでしょうか?

当方も古着せどりに挑戦するべく、現在計画中なのですが、元手が30万円程しかありません。

サラリーマンのため給与所得がありますので、30万円は純粋な運転資金として使える状態なのですが、もう少しまとまった金額から始めるべきか迷っております。。。

もし差し支えないようでしたら、ご教示頂けると幸いです。

よろしくお願い致します。

yomogiさんこんにちは!当ブログへようこそ!陽です。先日38歳になりました。ついこの間まで18歳だと思っていたのにいつの間にか20年も歳くっててびっくりです。タイムゴズライクアナローです。

さて質問におこたえします。初期投資は数千円、初月の売上10万くらい、手取り20万達成までは半年くらいです。

てかさ、こんなこと聞いてどうすんのかなー?

20万達成まで「1週間でできました」と言ったら「自分には無理そうだ」と諦めるのか?「1年かかりました」と言ったら「自分にもできそうだ」と思うのか???

yomogiさんと筆者ではいろいろ条件が違うはずなので、正直こんなこと知ってもなんの参考にもならないかと思います。

元手を30万お持ちとこのことですが、30万「しかない」と見るか、30万「もある」と見るかは、yomogiさんが「どうなりたいのか?何をしたいのか?」によって意味が異なってくるので、筆者からは安心だとも心配だとも言えません。

安心して事業を始めたいなら、現実的に考えて必要なお金を算出することです。

ここでは、安心するためにどれくらいの資金を準備すればいいのか、計算の仕方をアドバイスします。「こうなりたい!」というイメージ、目標、夢があるというのが大前提です。そもそも目標がないのでは話になりません。

大きくは生活費と事業費です。

生活費

自分の生活にはいくら必要なのかを算出しましょう。

家計簿のように、出て行くお金を具体的にリストアップするといいと思います。家賃、駐車場代、光熱費、保険、年金、税金、被服費、交際費、通信費、趣味費にそれぞれいくら必要か計算してください。

持病があって病院通いしてるならその費用も計上します。付き合いが多いなら祝儀や香典費用もバカになりません。「1年に2人結婚して1人死んだら10万くらい飛ぶなー」とか考えます。すべて現実的に考えます。

そしてそのレベルの生活をどれくらい続けたいのか?
1ヶ月がんばるのか、半年か、1年か決める。
これは、まったく儲からなかった場合に、事業に見切りをつけるタイミングはいつにするのか?ということです。

「俺は毎月10万あれば生活できる。1年は絶対がんばる」

というなら、10万×12ヶ月で120万必要ということになります。

事業費

これは見込みなので想像するしかないです。あくまで予定でかまいません。

たとえば、1ヶ月で500円の古着を200枚仕入れて、売値2000円で150枚売ると想定します。毎日休みなく5枚売って、50枚は売れ残る、というイメージです。これに、落札手数料、梱包資材費、広告費、仕入にかかる交通費、保管費用、クリーニング代、通信費などの経費が3万円かかるとします。

この場合、投資額は仕入れ代10万+経費3万=13万、売上が30万、手取りは17万となります。

軌道に乗るまではこの利益は万が一の時のためにとっておいて、全額貯金に回したほうがいいね。

なのでないものとして考えると、事業を1年続けるのに必要な額は13万x12ヶ月で156万です。



ここまできて生活費と事業費を合算します。

1年間、毎月10万で生活して(120万)、毎月13万を古着転売事業に投資し(156万)、毎日5枚づつ売り続けて手取り17万になるビジネスをやりたい

ということなら

276万、余裕見て300万も準備しておけば、まあまあ安心だろう

という結論になります。見込み通り事業が回れば1年後には204万円の貯金もできていることになります。(ま、税金で少し引かれますが)

自分ならどうビジネスを回せるか、仕入れ値、売値、販売枚数、経費の数字をいじって、いろいろシミュレーションしてみましょう。エクセル使うと便利だよ。

見込みがハズレても慌てないように、数字は厳し目に出しておくのがポイントです。

ここまで計算すれば、自分がどんな事業をしてどんな生活をしているか(いけるか)、だいぶイメージがわくんじゃないでしょうか。週休2日は絶対確保したいから毎日5枚じゃなくて7枚売ろう!とか、いろいろ見えてきます。



ちなみに筆者は上記についてはまったく計算しませんでした。個人事業主となってからは利益とコスト、費用対効果をかなりケチくさく計算して管理してますが、開始当初は適当です。

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当ブログでは読者さんからのご質問を受け付けています。聞きたいことあったらメールフォームか、コメント欄からお気軽にどうぞ。どんな質問でも歓迎です。陽さん忙しいんじゃないのって?忙しいよ!ではでは。

2 件のコメント :

yomogi さんのコメント...

陽様

ご質問させて頂いたyomogiです。
質問させて頂いた内容、ご指摘頂いた通りで全くもってお恥ずかしい内容で恐縮なのですが、こんなにも懇切丁寧なご回答まで頂きまして本当にありがとうございました。

ご教示頂いた内容を参考に、自分の目標と計画をたてるところから取りかかろうと思います。

ありがとうございました。


さんのコメント...

目標はあまり大きいと挫折しやすいので小さく始めるとよいと思います。
ちなみに筆者の今の目標は「年商1千万以下でできるだけ働かずにできるだけ利益を上げたい!」です。どこまでラクして稼げるかがテーマです。
がんばってね!