2014/06/16

ドラマレビュー:全然エロくない『セカンドバージン』@Hulu

2010年にNHKで放送されて話題になった『セカンドバージン』全10話を見た。Huluで全話配信中だ。

話の概要は、男日照りな年増キャリアウーマンと社会人デビューで女に目覚めるガリ勉男との不倫ラブ。年の差17歳!である。

ってこんな書き方したら、ファンにめちゃ怒られそうだなw

肝心の(?)鈴木京香のベッドシーンは露出が全然ない。肌は肩甲骨までしか写っておらず、ハミ乳もなければケツの輪郭すら1ミリも出てこない。筆者は勝手に、全裸で手をつないで草原を歩いていた川島なおみ&古谷一行の『失楽園』みたいなイメージを抱いていたので、かなり肩透かしであった。

金融庁キャリアをやめて新ビジネスを立ち上げる鈴木行(長谷川博己)は、やり手のビジネスマンて役どころなんだけど、滑舌がおかしいからか目線が泳いでいるからかゴボウのように細身だからか、全然ヤリ手に見えない。「カブトコモディティガ、オナジコウザデ、トリヒキデキレバ!」ってなんか外国人がしゃべってるみたいだった。ベッドシーンでも思いっきり手が震えてたし、なんだか「がんばれ!」と応援目線になってしまうのでイマイチ入り込めない。

見ごたえがあったのは鈴木行の妻役の深田恭子だねー。わがままなお嬢様っぷりとか、偽装妊娠してまで旦那の気をひこうとする狂ったかんじとか、すごいハマってたよ。深キョンて大根役者かと思ってたけど、あれは当たり役。「可愛かったから結婚したのに、いざ一緒に暮らしてみたら地獄な毎日」とおのれの選択を後悔している男が見たらグサグサきそうな怪演ぶりだw

鈴木京香の息子役は途中までずっと窪塚洋介かと思っていたら、綾野剛だった。まぎらわしい。。。綾野の年上彼女役がYOUだったけど、YOUっていっつも愛人とか風俗嬢とかハスッパな役でドラマに出てくるよね。なんかワロス。

鈴木京香の上司であり社長役の段田安則は途中でゲイを告白し、男とイチャつく。本筋とは関係ないので、このエピソードはいるのか?って思ってたけど、ドラマのなかでは唯一成就してる恋愛なので、ひとつの救いとしてアリなのかも。

脚本が大石静なのでストーリーは手堅い展開。ただ1~9話までは禁断の不倫愛がテーマ(?)で中村るい、鈴木行、その妻との泥沼が描かれてて全体的に陰鬱な雰囲気だったけど、最終回ではオールキャストが爽やかに登場して晴天の下で「これからがんばるわ!ウフフ☆」的なメッセージを言っててびっくりした。

結局、女は強し!ってことが言いたかったのか???ちょっと目が点。

全体的に決してつまんなくはないけど、わりと淡々と進んであとに残らないかんじのドラマであった。男が見てもつまんないかもね。女性向けだね。

『セカンドバージン』はHuluで見ることができます。今なら2週間無料視聴できます。

同じ年増女&エリート若男って組み合わせの恋愛ものなら、断然『ぼくの美しい人だから(原題:White Palace)』がオススメかな。

これは映画も小説もメチャ面白い。

27歳のエリート広告マンと41歳のハンバーガー店売り子―容姿・年齢・学歴・地位、すべて不釣合な2人が恋に落ちてしまったら…。

って話。ありえない設定なんだけど、この2人ならありえそうって思わせる、読者を物語にぐいぐい引き込んでいくパワーのある作品です。

映画版のDVD。



なんか変なジャケだけど。。。この写真は作品の世界観とは違う。エリート役にジェームス・スペイダー!なつかしすw今なにやってんだろ。


小説もかなり面白いよ。



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