2014/06/18

営業メールの悪例

某球団を抱える企業から届いた営業メールに、問題発言があります。さてどこでしょう?

お世話になっております。
○○の○○です。

先日、○○(某ショッピングモール)の件にて
メールを送らせていただきましたが6月も残り少なくなりました。

現在、○○に関して、
多くの問い合わせを頂戴しておりますが、
私たちとしては、より多くの商品点数を揃えて、
○○で続々とポイントが貯まり始めているユーザーのニーズに応えなくてはならない。
その為に、御社にはぜひ出店をご検討いただきたい。
そう考えております。

条件面に関しては、ご要望に合わせ、極力限界までご用意させていただきます。

下記の資料請求でも、お電話でも本メールへのご返信でも結構です。
少しでもご興味いただけますようでしたら、一度ご連絡いただければ幸いです。



賢い読者のみなさんなら、一瞬でわかったと思いますが。



私たちとしては、より多くの商品点数を揃えて、
○○で続々とポイントが貯まり始めているユーザーのニーズに応えなくてはならない。
その為に、御社にはぜひ出店をご検討いただきたい。


オイオイ、なんであんたのために出店せなあかんのよw

点数揃えたい、ユーザのニーズにこたえたい、って全部そっちの都合でしょ。

こっちには関係ねー全然関係ねー(by 小島よしお)。

ちなみにこの人、以前もこんなメール送ってきてる。


新規ユーザーの獲得ならびに商品数の拡大を
社運をかけて取り組んでいる次第でございます。

一方で、単に商品数を増やすだけでなく、
運営をしっかりとしていただける店舗様と
弊社アドバイザーが2人3脚で売上げアップを目指すことができなければ、
モールとしての価値は向上できないとも考えております。


新規ユーザーの獲得、商品数の拡大、モールの価値向上、「だから何?!」っていう。

イッツナンオブマイビジネス(by 島耕作)。

社運とか軽々しく使うと、逆に安っぽく聞こえるよ。(御社が社運をかけてるのはソーシャルゲームに大金突っ込んでくれる情弱ユーザの獲得じゃねーの?と言ってやりたい)

上から数字達成のプレッシャーかけられてうっかり本音を書いちゃってるんだろうけど、顧客が見えてないとこういう自己都合を押し売りした文面になるという、営業の悪例ですw

だいたい考えてもみろよ、キャバ嬢に

「今月わたしの売上ヤバいの!だからお酒いっぱい頼んで!」
「彼氏にいっぱいお小遣いあげたいの!だから協力して!」

って言われたら「はあ?バカかこいつ」って思うでしょ。

出店側が興味あるのはただひとつ!

「出店したら儲かるのか?」

ってことだけ。

んだから、こういうメールでは儲かるイメージを伝えるべき。

筆者だったら成功事例を書くね。

「ネット販売は初めてという店舗さまが開始1ヶ月で月商300万円を達成しました!」

とかね。

そしたら「ほう、そんなに売れるんか」って興味持つじゃん。

そしたら資料請求する人、試しに出店を検討する人も出てくるでしょうよ。


2 件のコメント :

永山 祐二 さんのコメント...

小島よしお、島耕作、というショービズ界、財界の生き字引的な方たちの名言とともに語られる辛辣な批判。
ほーんと、人間って自己の利益の最大化に余念がないですよね。
ぶっちゃけ皆、自分が損するようなことはしたくない。
だからせめてWIN-WINの提示、理想はまず相手のWINを提示して、それに付随する形で自分のWINをさりげなくGETしてほしいですよね。

さんのコメント...

素直なのは結構だけど、これはいただけないw

ビジネスの基本姿勢が間違ってるからなー。

この人と組んでも売れる気がしないでござる。