2017/05/20

上祐史浩さんの語る清水富美加の出家騒動&「ひかりの輪」あれこれ

世間ではすっかり忘れられているがw、「幸福の科学」に出家した清水富美加(法名:千眼美子(せんげん・よしこ))のレプロエンタテインメントとの契約が今日、5月20日に終了したらしい。

清水富美加 契約終了につきまして

そしてなぜか幸福の科学側もプレスリリースw

千眼美子(本名・清水富美加)とレプロエンタテインメントとの契約終了につきまして

肝心の清水富美加のツイッターは、5月14日にメイクについての発信で止まっているw 35万人もフォロワーいるのにね。



3か月ほど前に話題になったこの人気女優による出家騒動は


  • 途中で仕事をほっぽり投げた清水富美加の無責任さ
  • 有名女優を広告塔として利用する幸福の科学の計算高さ


という点に焦点があてられ報道されていたように思うが、その裏には教団側の苦しい事情があるのだろうと、あの上祐史浩さんが寄稿していた。

2017/02/21 【上祐史浩緊急寄稿】清水富美加が幸福の科学に「プチ出家」した意味

これ、あまりネットで拡散されてないみたいだけど、かつて新興宗教ド真ん中にいた人の話だけにけっこう面白い。

(上祐さんて誰?という人はこのページの下部を見てね)





■幸福の科学も高齢化で焦っている

オレが「へ~」と思ったのは

「幸福の科学も団員が高齢化し、若者の獲得に苦労している。清水富美加を広告塔に使ったものの、それが教団の利益にならないことは教団もわかっている」

という指摘w

今回の件が、さほど状況を変化させるかは疑問です。(中略)実際の清水さんは、「緊急救済の観点から受け入れを決めた」と教団が言うように、自分で問題を解決できず、精神的に参ってしまい、教団に保護されたわけです。(中略)強靭な精神で悟りと布教にまい進する出家僧というよりは、オウム真理教の出家の際にも一部で言われたように、「駆け込み寺」に入った信者のようにも見えます。

たしかにメンヘラ拾ったところで教団拡大に役に立つとは思えん。

ということは、急いで暴露本の発行をさせたのも、苦しい教団側の焦りがもたらした行動なのかもしれない。

なりふり構わずビジネスに利用とするさまは、下記の矢継ぎ早な出版からもよくわかる。

まずは大川隆法による清水富美加の守護霊インタビュー本が2月3日に発売。契約解除騒動の布石やな。



で、本丸、2月27日に本人による暴露本の発売。



直後の3月1日に芸能界の「闇」に迫る?レプロ・本間憲社長 守護霊インタビュー本発売w



そして同日にナゼか「清水富美加」のタグをつけて、やはり事務所ともめた能年玲奈の告白本とやらまでw 意味わからんwww


上祐さんがいうとおり、はたしてこんなんで「オレもわたしも入信しよう!」と思った若者がどれだけいたのかは謎だよな。

むしろ「ああなったらおしまいだ。宗教コワイ」と反面教師にしかなってない気がするけど。

布教とはそんな甘いもんちゃうで、ナメたらあかんでという上祐さんの声が聞こえるようであるw

なんつ~か、高齢化ってほんとすべてに影響するんだな。

さらに上祐さんは、非常にやんわりとした表現ではあるが、「どーせ幸福の科学も続かなくて突然やめんじゃね?」ということも示唆している。

私の経験では、家族・仕事場に迷惑をかけて突然出家し、その後幹部にもなったのに、その後、教団に迷惑をかける形で、突然に飛び出す人がいました。

仕事も宗教も行き当たりばったりに変えたって続かんよ、ということか。





■若い人は周期的に暴れる

で、さらに「へ~」と思ったのが、清水富美加に限らず、若い人が精神的な幸福を求めるブームというのは繰り返されているという話。

  • 30~40年代の国家神道の戦争
  • 60~70年代の極左共産主義の学生運動(具体的には書いてないが全共闘とかよど号ハイジャック事件とかを指してると思われる)
  • 90年代のオウム真理教

という感じで、数十年おきに若者による極端な思想・宗教の動きは繰り返されている。

それは、一種の精神的な感染現象ではないかと考えています。感染症は、その菌に対する抗体を持っていない人が増えると、ワクチンによる予防をしていなければ、再び広がることを繰り返します。

つまり流行なんだな。

ファッションと同じで思想もまた流行を繰り返すと。

ということは21世紀版のカルト宗教がでてくるかというと、

  • ネットによってオウム事件という失敗、教訓が共有されてる
  • 最近の若者は救世主と盲信するカリスマ型教祖にはなじまない

ことだし、上祐さんもそれは繰り返すまいと努めている、という結論。

こうして、近代日本において繰り返されてきた数十年単位の政治・経済・社会の変化と連動した、若者の思想的・宗教的な大きな波が、今度こそ、これまでのものとは異なり、一皮むけた、真に有意義なものとなることを信じています。それが、2020年代以降に現れてくるならば、次なる日本の年号と、その前後の開催される東京五輪という「平和の祭典」とシンクロしたものになるのかもしれません。そうなったら素晴らしいだろうなと思います。





■上祐史浩さん「ひかりの輪」

上祐さんと元オウム信者が立ち上げた「ひかりの輪」は宗教団体ではなく、幸せや自己実現などに役立つ、東西の思想哲学や心理学を学習しましょうという「哲学サークル」なんだそうである。その一環でヨガや瞑想もとりいれている。

教祖という、特定の崇拝対象はいない。

オウム真理教のような宗教の広がりを防ぐこと

も活動の目的としている。

宗教団体ではないけど、宗教を深く取り上げてるサークルってなんかちょっとややこしいな。

オウムとは袂をわかったけど、オウム被害者への補償は続けているというのもまぎらわしい。まあやるしかないんだろうけど。

このひかりの輪だが、世田谷では、

抗議デモ+抗議文を出す住民組織
 VS
説明会をすると要望するひかりの輪

というバトルが10年以上にわたって繰り返されている。

【東京:協議会との交流(16)】2017年5月時点での協議会との約10年間にわたるやりとり

「住民組織」側は、拡声器を使い、デモをやり、オウムはいかに極悪だったか喧伝する、しかし話しあいには応じない、とにかく出ていけ、という態度のようだ。

ひかりの輪は全国に8か所あるらしいが、抗議デモが行われているのはこの世田谷だけらしい。

ひかりの輪そのものに問題があるなら、ほかの場所でもデモ活動が起きそうなもんだが、世田谷でしか起きてないって一体どういうことなんだろうな?

オウム対策住民協議会のサイトを見たが、「オウムを潰せ」っていう主張をして過去の事件をほじくり返しているだけにしか見えない。

具体的な迷惑行為があるなら、裁判なりなんなりすればいいわけで、10年以上もデモを繰り返す動機がよくわからんな。





■懐かしの上祐史浩さん

1995年に地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の広報担当、スポークスマン。

英語ペラペラでマスコミの追求に徹底的に反論する姿が1日中ワイドショーやニュース番組で流れていたな~。



「ああ言えばこう言う」をもじった「ああ言えば上祐」という流行語が生まれたり、「上祐ギャル」と呼ばれる熱狂的な追っかけの女性ファンがいた、ってあたりは、オレと同世代の人は覚えているだろう。

wikipediaによるとオウム事件後、3年の服役を経て、

2002年アーレフ代表(オウム真理教の残党)

2007年アーレフ完全離脱。麻原の教義を完全排除。

新団体「ひかりの輪」を設立して10年といったところ。

今はオウムとも麻原とも関係ないようだが、公安にはしっかりマークされていると。そりゃそうだろうなw

いま54歳ってことだけど、動画見たらめちゃ若い。昔とあんま変わってないよ。やっぱ使命感持って生きてる人は若さをキープできるんやな。ううむ。



しかしまあ、なかなかこういう人生も大変だなぁ。。。

上祐さんは昔のインタビュー

性欲、食欲、名誉欲などは得られれば幸せだが、得られなければ不幸せだ。内なる絶対体的幸福はいかなる娯楽でも得られないから、仏教徒でありつづける

と言っていた。

つまるところ、宗教活動は「絶対的な幸せにたどり着くための手段」なのかもしらんが、絶対的な幸せなんてこの世にあんのか?と凡人のオレなんかは思うけどね。


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