2017/05/12

ミネラルウォーターの購入をやめて今後は料理も飲料水も水道水を使うことにした

オレの家には常時4種類のミネラルウォーターがストックされている。



左から

  • キリン アルカリイオンの水 2L(軟水)→ 味噌汁、炊飯など料理用。
  • ザ・プレミアムソーダFROM YAMAZAKI 240ml(軟水)→ 酒のソーダ割り用
  • ヴィッテル Vittel 1500ml(硬水)→ 飲料水
  • ヴィッテル Vittel 500ml(硬水)→ お出かけ用飲料水

オレが子どもの頃は水を買う習慣なんかなかったのに、一体いつから買うようになったんだろうか。。。しかも用途別に4種類も(汗)。

昔、エヴィアン(evian)を社員証みたいに首からぶらさげるのがオシャレとして流行ったことがあったので、あれがきっかけかもしれない。



飲料水や料理にミネラルウォーターを使うのがあまりに日常になっていて、「これって意味あんのか?」とこれまで深く考えたことがなかったのだが、毎月金払ってるんだしと思っていろいろ調べてみた。

結論から言うと、ミネラルウォーターの購入は意味なし、である。

_人人 人人_
> 意味なし <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄





知りたいのは

「ミネラルウォーターに味と安全性において優位性があるか?」

だ。

じゃなきゃ金を払う意味がない。

ミネラルウォーターについてあれこれサーチかけると「~だそうです~だそうです」と書き手不明のクソアフィリサイトばかりヒットしてうんざりするが、数少ない専門家による記事が2008年オールアバウトにあった。

環境学の権威、元国連大学副学長で東京大学名誉教授の安井至先生のお話。

これでもまだ水を買い続けますか?【前篇

ポイントを抜粋すると

  • ミネラルウォーターより水道水のほうが安全基準が厳しい
  • 塩素は体に害はない。雑菌の繁殖を防ぐためには必要不可欠
  • 塩素は空気に触れるとすぐに揮発する
  • 発ガン性物質トリハロメタンは昔に比べ相当低減した。除去をうたった市販の浄水器は気休め程度の効果しかない
  • ミネラル分が体に取り込まれることはほとんど無く、そのまま排出される
  • 波動水、クラスター水、マイナスイオン水、海洋深層水、いずれも似非科学。いいイメージに消費者がのっているだけ
  • 昔は集合住宅の貯水タンクが汚いこともあったが、今はあんまないんじゃね。

ということである。

水道水は安全だし、ミネラルウォーターのいいイメージは似非科学、根拠がないと。

「そうはいっても水道水じゃ塩素の臭いがしてマズイ!」という人はどうしたらいいか?

  • 活性炭フィルターを利用したポット型の浄水器を使う→塩素を吸着するぶん滅菌効果が薄れる
  • 一度沸騰させる→塩素がとんでしまう分雑菌が繁殖しやすくなる

つまり塩素と安全性・衛生はトレードオフなのだ。

雑菌がイヤなら塩素は必要。

塩素がイヤなら雑菌を受け入れるしかない。





さらに東京の水に関して言うと、東京の浄水施設では国の基準のさらに上を行く安全基準を設けており、なんとペットボトルに入れて「東京水」として販売までしている。


それほど水道局の人は安全性に自信を持っているということである。

放射性物質の検出に関しても、行政の水道局ホームページで調査結果を公開している。

「横浜市 水道局 放射能」

みたいな感じで検索すれば出てくる。

東電福島第一原発事故直後、週1で検査を行っていたが、ずっと放射能は不検出だった、今後は月1回あるいは3カ月に1回の検査とする旨が書いてある。

いっぽう安全性において、ミネラルウォーターは異物混入による回収騒動がちょくちょく起きている。






では味についてはどうか?
水道水とミネラルウォーターの味比較をした記事を見てみよう。

2015年度は「飲み比べキャンペーン」を117回実施し、5万2271人が参加した。ペットボトルに入った市販のミネラルウォーターより、「水道水の方がおいしい」と約39%が回答。「どちらもおいしい」と答えた17%を加えると、半数を超えたという。(おいしくなった水道水:朝日新聞

ミネラルウォーターが美味しく、水道水がまずく感じるのは、気分の問題でしかないことがわかる。

また社団法人日本ミネラルウォーター協会のサイトでは、おいしいミネラルウォーターとは何か?というQ&Aに対し

おいしさはお客様が見つけるもの

と書いてある。

はあああ?何それ?

「おいしさ」については、製造者の皆さんが研究所のトレーニングされた評価パネルを用い、官能検査(きき水テスト)を行って得たデータを統計的に解析することで、お客様の嗜好を先取りしようと努めています。総論的には少しずつ判ってきたようですが、企業秘密でもありますので、殆ど社外には発表されていません。
官能分析評価は専門家でもなかなか難しいと言われますので、一般消費者では尚更、識別困難かと思われがちですが、かえってそれはきっちりと評価が下されているようです。
即ち、お客様が長い間飲用を繰り返しているうちに、どのミネラルウォーターが自分に適したものか、そして一番おいしいかを探し出しているのです。

うまい、まずいは主観による、ってのはその通りだが、ミネラルウォーターのほうがあきらかにおいしい!という客の嗜好が数字で表れていれば、企業はそれをマーケティングに使うはずだと思う。

公開しないということは、たいした数字は出ていないのではないか?という気がする。





ごちゃごちゃ書いたがまとめると

  • 水道水は超安全
  • ミネラルウォーターのほうが美味しい、健康にいいと感じるのはただのプラシーボ効果。科学的根拠なし

ということだ。

「ミネラルウォーターはなんとなく良さそう♪」

という企業マーケティングによって売られてるだけ。メーカーからすればほぼ原価ゼロの商品だから売れるほど美味しいビジネスとなっている。

最近だとフレーバーウォーターなる、水なんだかジュースなんだかわからん中途半端な商品も出回っているが、あれもイメージだけで健康によいという根拠は何もない。

この事実を前にして、それでも金を払って水を買う意味はあるのか?

だいたい、これまでに「水道水飲んでて病気になった」とか「死んだ」なんてニュース出たことないよな?

オレ的には死ななければ水道水でよい。

ということで、この在庫を最後に、料理も飲料水も水道水にきりかえようと思う。

浮かせた金でもっといい肉を買おう。。。←糖質制限やってるからw




<おまけ>

水に関する医者同士の雑談がのっている本を見つけた。

ちょっと盗み聞きしたくなるスーパードクターの健康会議


水道水を飲んでいいか?という質問に対しては

小林弘幸…患者には飲まないほうがいいと言っているが、自分が薬を飲む時は水道水を飲んでいる(は?意味不明)

白澤卓二…中高生のときラーメン屋で出された水が腐ってるみたいだったのがトラウマで飲んでない(科学的根拠ナシ)

自分に合った水を見つける方法については

小林…クラスターの小さい吸収のいい軟水がよい 九州の水はクラスターが小さい。食事前には胃腸の運動が活発になるので炭酸水を飲む

小林&白澤…水からミネラルをとるということは考えないほうがよい

とのこと。

上の安井先生はクラスター水は似非科学、って言ってたけどねえ。

なんかダラダラしゃべってるだけで、科学的根拠の提示はぜんぜんない本なのであまり参考になりませんが。


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