2015/09/05

ネットショップにおける顧客のロイヤルティは実店舗に近くなっていく?

家電の最安値は価格ドットコムで一発だと思っていたのだが、最近は価格ドットコムにヒットしない最安値商品がいくつかある。グーグルのショッピング検索にもヒットしない。

情報が増えすぎて拾いきれないのだろうか?

楽天やヤフーショッピングなどモールの中だけに限定しても、最安値商品の見つけにくさったらない。

検索すれば関連商品がバラバラ出てくるし、送料の有り無しとポイント還元率が店によって違うので、単純な値段比較だけではどれが最安値か皆目わからない。

飲食店情報も、昔は「食べログで3.5以上ついてれば安心」みたいな目安があったけど、今はステマもあるし、評価軸、検索軸がたくさんありすぎてなんだか異常にわかりづらい。

クーポンサイト、まとめサイト、TwitterだFacebookだLineだアプリだナンダカンダ。。。

インターネットが情報革命をもたらしたのはその通りだろうが、それにしてもクソ情報が多すぎて、自分が求める情報にたどりつくまでには、すでに多大なコストを払わなければならない時代になってしまっている。

また、すでにネット閲覧をモバイル端末だけで済ましているという人も多い。

パソコンを使うのは会社だけ、家ではタブレットやスマホしか使わないという人も多いだろう。

しかし本当に欲しい情報を見つけ出すには、モバイル端末では不十分で、PCでガツガツ検索しなければならない。(モバイルしか使ってないひとはおそらくその事実を知らないのだろう)

  • クソ情報の激増
  • モバイルユーザの増加
  • 比較や検索の難化

となると何かを買うときに商品やサービスを比較しないユーザというのは、今後増えていくだろうな、と思う。

ネットショッピングの場合、一度買った店で特に不満がなければ次も使う=ロイヤルティアップ=固定客化、となりやすくなっているだろう。

これまではネットショップにおいて顧客のロイヤルティを維持するのは難しいとされてきた。

対面ショップと違ってサービスや立地での差別化は難しく、ネットで売られてる商品は、かんたんに値段比較され、安い店に客を持っていかれてしまうからだ。

でもさ、もうすでにその検索や比較すること自体が相当難しくなってね???

欲しいもんがあったら、

「検索すればもっと安いの見つかるかもかもだけど、面倒くさいからここでいいやポチッ!」

ってな感じで買ってる人、増えてると思うんだよね。特にモバイルユーザだと文字の入力もページ遷移もパソコンより圧倒的に遅いし面倒くさいからね。

で、リピートする際も

「またここでいいやポチッ!」

みたいなさ。データ取ったわけじゃないけど、感覚的にね。なんか世の中そうなってきてる感じがする。

オレは性根がケチだから、なんにせよ執念深くリサーチするほうだけど、こういう人はマイノリティである。悪く言えばヒマ人。

しかし大衆はそうじゃない。ほとんどの人は検索に自分ほどの情熱なんか持ってない。

で、何を言いたいのかっつーと、この傾向はリピータを作りやすくなってきているってことだ。

これは真面目なショップ運営者にとってはいい傾向だと思う。一回の取引で客をそこそこ満足させられれば、次につながるってことだからね。

一方で、リサーチャーにとっては微妙すぎる流れになってるけども。


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