ちょっと前に話題になっていた投稿。
うーん、気持ちはわかるけど、こんなことをいくら熱く語っても
「嫌な仕事が回ってこないように社内調整するのが下手なボクアピール」
にしかならないよね。
この人、公務員になったらなったでゴチャゴチャ文句言うタイプだよきっと。
先輩風ふかせて学生は騙せても、まともな社会人からは何の評価も得られないだろう。
勤め人の仕事なんてさ、すべては
「モテたい&えばりたいおっさんを気持ちよくさせること」
じゃん?
内資だろうが外資だろうが、中小企業だろうが大企業だろうが、コンサルだろうが販売員だろうが、男だろうが女だろうが、会社勤めをする人の仕事はすべてが「ジジころがし」に集約される。
会社、取引先、あらゆるところに生息するおじさんの喜び組となり踊り狂うこと。
それが会社員ですやん。
売上アップ?業務の効率化?顧客満足度の向上?社会貢献?人脈作り?
毎朝、日経新聞を読む?VBAを使いこなす?TOEIC900点以上?
何を眠たいこと云うてまんの。
そんなんいくらやったって、目の前の上司のチンチン気持ちよくさせなきゃ、役職も給料も上がりまへん。
「青色発光ダイオード」を発明してノーベル賞をとった中村修二さん。
元職場、日亜化学工業では、研究成果の特許を横取りされ、報酬がたった2万円だったというのが話題になっていた。
ノーベル賞につながる研究の報酬がたった2万。筆者が売ってる古着の粗利より低いぜ。。。
たしかにひでえ仕打ちだと思うけど、でもさ、それが会社なんだよな。
不満爆発の中村さんは、日亜を捨て渡米し、自分を評価してくれる環境を手に入れ実績を積む。そしたら「情報漏えいだ」と日亜に訴えられたり、「ふざけんな!」と中村さんが逆に訴えたりと、両者のイザコザは裁判にまで発展して泥沼化した。
ノーベル賞受賞後、中村さんは日亜に仲直りを申し出たが、日亜は一蹴している。
たとえノーベル賞をとって世界中が絶賛しようとも、日亜にとって中村さんは「自分らに砂をかけた無礼な奴」でしかない。
中村さんを引き止めておけば、ノーベル賞受賞者誕生の栄誉にあずかれたかもしれないのに、「逃がした魚は大きかった」なんて微塵も思ってないのだ。
ノーベル賞受賞者ですら、ジジころがしで下手うったらこのザマ。
ましてや、ちょっとやそっと優秀なだけのその他多くの凡人が、会社で正当な評価や自由な環境なんか得られるわけない。
仕事とは何か?
会社に魂を売り、奴隷として働くこと!
白々しい茶番に全力で付き合うこと!
社蓄街道をひた走ること!
その見返りが、お給料ですやん。
どこの会社行ったって同じ。
筆者はこれに32歳の時に気がついて(遅すぎ。。。)、とてもではないがこんな生活をあと30年も送るのは無理だと思って辞めてしまった。
出世自体には興味はないが、金が欲しかったら出世するしかないわけで。
踊り方はわかってたけど、自分にはできない、というのを悟ったんだよね~。
知ってることと、できることの間には大きな壁がある。
「俺にはその踊り方がようわからん」という人には、踊り子メソッドをがっつり教えてくれる良書があるので最後に紹介しておこう。
会社はどのような社員に×をつけ、どのような社員を高い評価○にするのか。元外資系企業の人事担当役員が明かす社員が知らない秘密のルール。
著者はアメリカで人気のキャリアカウンセラー。外資系と書いてあるが、日本の会社も同じだろう。
会社が”本当に”求めている人物像。”本当の”解雇の理由。”本当の”昇進の理由。笑顔で語る建前のウラにある本音。
こんなにがんばっているのに、なぜ自分は評価されないのか?なぜあいつが管理職なのか?なぜあいつはクビにならないのか?なぜセクハラやパワハラを訴えても無駄なのか?
組織人として働いていると必ず直面する数々の謎に、この本はこたえてくれる。
学生さんが読んだら目を白黒させてしまうだろうが、これが現実だね。
筆者はこれを会社退職後に読んだんだけど、「やっぱ辞めて正解だったな」と改めて思った次第。
よくあるマッキンゼー流なんちゃらとかハーバード流なんちゃらなんかの本より、よほど面白い”会社員サバイバル”本です。アマゾンレビューでも高評価。おすすめ。
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