積み立てっぱなしの国民年金や国民年金基金と違い、自分で投資信託を選んで運用し、運用次第で年金額が決まる。
一般の投信と比べて割安な手数料に、運用益が非課税という税制優遇、また受け取り時にも控除が受けられるという、メリット満載の最強な金融商品である。
余裕があるフリーランス・個人事業主はぜひ利用しよう。なお企業型についてはようわかりまへん。
個人型確定拠出年金(401k)を始めるには、銀行や証券会社(運営管理機関という)に自分でアカウントを開く必要がある。
運営管理機関は全国にこれだけ(200くらい?)あるので、いったいどこに申し込んだらいいのやらと最初は悩むだろう。
そこでネットをアレコレ見ていると
「手数料が安いSBI証券がおススメ!」
と言っている人が非常に多い。
そしてそれらは全部アフィリエイトである(リンクをクリックして口座開設や資料請求をすると、サイト運営者に金が入る仕組み)
たしかにSBI証券は安いので、毎月、最低金額の5000円しか掛けないつもりなら、SBI証券一択でもいいかもしれない。信託報酬も安いインデックスファンドにすれば手数料は限りなく低く抑えられる。掛け金が少なければ利益も損益もそこまで幅はないだろう。
しかし、万単位で掛けるつもりなら、数年で数百万の運用額になる。運用方針を持つことなく適当に運営管理機関を決め、適当に運用するのはギャンブルと同じだ。適切なリスクコントロールなしに、適切な利益は望めない。
真剣に考えないとあとで後悔するよ。マージーで。
じゃあどうやって選ぶのさ?ってとこだけど、個人型確定拠出年金のオフィシャルサイトFAQでは下記のように説明している。
運営管理機関を選択するポイントを教えてください。
何言ってんだか全然わからんわ。
筆者が考えるポイントは3つだ。
- 運用する商品を決め、運営管理機関を絞る
- 毎月の積立額を決める
- 手数料を比較する
上から重要順、検討に時間がかかる順、に並んでいる。1が一番重要。
運用商品=ファンドの選定は投資信託の知識がないとちょっとムズカシイ。ファンドが決まれば、取り扱い運営管理機関も絞られる。
積立額は年一回変更できるから、最初は「エイヤッ!」で決めてしまってもいいかもしれない。手数料比較はエクセルが使えればたいした作業ではない。
これらを入念に検討して、ようやく運営管理機関が決まる。
実際は運営管理機関もあとで変更は可能だが、利益を毀損するほどのコストがかかったり、すぐに運用再開ができない等リスクがある。1度決めたらその口座と60歳までずっと付き合い続けるというのが基本だ。
そう!運営管理機関の選択は結婚と同じくらい重いのである!
一生の伴侶を決するつもりで、しっかり吟味すべし。
筆者の個人型確定拠出年金については、どういう意図でどこで何をいくらで運用してるのか?をそのうち記事にします。でも書くのが大変なのでかなり先です。
<余談>
という知識を得ると、ブログで「手数料安いからSBI証券がいいよ」と言っている人をフィルタリングすることができるようになる。別にしなくてもいいが。
手数料以外にも重視すべき検討事項を知らずにススメてるなら
- 素人ホイホイの情弱アフィリエイター
知っててススメてるなら
- 素人ホイホイの不親切アフィリエイター
ということだ。
どっちにしろ素人ホイホイで「自分の利益 > 読者の利益」というスタンスだから(別にそれを批判するわけじゃないが)、参考にするときは気をつけるべし。
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