2014/08/04

情弱には怒ってもムダ

PRディレクターとして有名なNY在住の稲木ジョージさんが怒っている。

ファッション業界に入りたいならその厳しさを認識すべき

いわく、若いギャルがデザイナーになりたいというから話をきいてみたものの「バイヤーとは何をするのか?」「ビザはどうとるのか?」など情弱丸出しな質問をされ「ggks!NYもファッション業界も甘くねえんだよ!」とイラついたって話。

稲木氏は真剣に業界で仕事をしてるからこそ怒っているのだろう(たぶん)。

でもいくら怒ったところでこういうアホは減らないし、時間と手間を使った分、自分が損するだけだ。

怒られたギャルも「なぜ怒られてるのか」はきっとわからない。ただうなだれるばかりだ。

このギャルの行動の源泉は夢(という名の勘違い)である。

いろいろなポーズのデッサンを描いてみたり、デザインを考えるために街でカメラを回してみたり、まち針をくわえながらトルソーに布を巻きつけてみたり、ファッションショーでかける音楽をアレコレ選んでみたり、いろいろなマテリアルを探してみたり、という楽しい夢だ。

こういう夢でイッパイな人に、1週間寝ないでも働き続ける体力はあんのか?デザイナ同士の足の引っ張り合いにもメゲない根性はあんのか?枕営業を要求されても動じない精神力はあんのか?英語を死ぬ気で勉強する気はあんのか?などと問い詰めてもピンとこないだろう。

だからやる気にあふれた(でも脳みそが足りない)人が来たら、さりげなく留学斡旋業者のパンフレットを渡して「こういう学校に通うといいよ(にっこり)」と薦めるのが吉だ。

そして業者からキックバックをもらって「ウヒヒ☆」と笑いながら小銭を稼ぐのが、しとやかな大人のたしなみというものだ。

そうすればギャルも業者も自分も三方良し!みんなハッピー!万事OKだ。


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