2007年に日テレで放送された『ハケンの品格』全10話を見た。篠原涼子をスターダムに押し上げた人気ドラマだ。
最初は「江角マキコのショムニみたいな感じなのかな?」とたいして期待してなかったのだが、さにあらんや、これがめちゃ面白かったw(ショムニは退屈すぎて30分でギブアップ)
脚本の中園ミホさんは、このドラマを書くにあたって1000人以上の派遣に取材したらしい。その成果はよく表れていて、それぞれの登場人物のセリフには非常にリアリティがあり、「よく言った!」と思わず膝を叩きたくなるようなシーンが多い。会社組織で働いたことがある人なら「アルアル!」ネタばかりだろう。
基本的には、
派遣を軽くみる正社員 VS 仕事を甘くみる派遣社員
の構図のなかで、スーパー派遣の篠原涼子の八面六臂ぶりが痛快に描かれている。
特に出世街道を突き進む営業マン大泉洋と篠原涼子のかけあいは息がピッタリ。大泉がバレンタインの義理チョコくれアピールをしたときの篠原のセリフ。
「派遣はモテない正社員の癒し係ではありません!」
ぎゃはははははwこれ、グサッと来た人かなりいたんじゃね?w
ほかにも上司に忠誠を尽くす部下と反抗する部下のやりとり、要領のいい社員と悪い社員、左遷、派遣切り、社内恋愛のアレコレもとても面白く描かれており、しんみりしたり笑ったり考えさせられたり感情をぐいぐいかき回してくれるストーリーになっている。
お人好しなイケメン社員小泉孝太郎、ぽわぽわドジっ子派遣の加藤あい、上司役の松方弘樹、などなど脇役陣も大変魅力的だ。
というわけであっという間に全部見終わっちゃったよ。日本のドラマをコンプリートしたのって、『白い巨塔』以来だわ。
「食わず嫌いはよくないなー」
と久しぶりに思わせてくれた良質のドラマだ。
『ハケンの品格』というタイトルは当時ベストセラーになっていた『国家の品格』をもじったものらしいけど、このセンスもいいね。
アマゾンの評価も30件以上ついて4.5、単に流行っただけでなく、視聴者に深く共感された作品だったというのがよくわかる。
会社で働いたことがある人には超オススメw
『ハケンの品格』はHuluで見ることができます。今なら2週間無料視聴できます。
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