『24 -TWENTY FOUR-』で製作総指揮をつとめたエヴァン・カッツがまた指揮してるとあって、『24』によく似たスピーディでクールな演出に政府高官がワラワラと出てくる筆者好みのドラマ。
が、このドラマはシーズン1で打ち切りになってしまったそうだ。
てことは単純に視聴率が取れなかったんだろうけど。
確かに時制が行ったり来たり、話が複雑でちょっと小難しいから、ついてこれない人も出てきそうな感じではある。
『24』も複雑だけど、ジャック・バウアーが面白すぎるし脇役も魅力的な人たちばかりだから細かいことはわかんなくても楽しめるけど、『イベント』は役者の魅力が弱かったかなー。
カッツの趣味なのか、今回の大統領役も黒人だったけど、どうしても『24』のデイビッド・パーマー大統領（デニス・ヘイスバート）と比較してしまい、重厚感のない感じが気になってしまった。まあパーマー大統領以上の存在感を出せる人なんて他にいない気がするので、比べるのはカワイソウだけど。
主演（？）の2人ショーン（ジェイソン・リッター）とレイラ（サラ・ローマー）も美男美女で悪くはないんだけど、いまいちシックリこない。馴れ合ってるように見えちゃったかなあ。
また物語の大きなキーマンである国家情報長官のブレイク（ジェリコ・イヴァネク）もなんだかあまり好きになれなかった。とってつけたような愛妻家っぷりとか「ふーん」て感じ。神経質そうな風貌はインテリな役に合っていたんだけどね。
もろアジア顔のサイモンNSA係官も、ストーリー上は誠実で真面目な役なんだけど、知恵袋で「中村トオルにしか見えない！」「いやいや大澄賢也にしか見えない！」みたいな書き込みがあって「確かに！！」とうなずいてからはもう面白俳優にしか見えなく（とくにヒゲが濃いので顔した半分が青い）、これも物語に入り込めなかった一因か。
なんだろーねー、飛行機が墜落したり、山奥に囚人収容施設があったり、豪華客船で旅行してたり、派手な演出のための金はジャブジャブ使われてて、役者もスタッフも全力でやってる感じはすごい伝わってくるんだけど、前のめりになって「もっと見たい！」と思えるほどのドラマではなかった。
第１話はすごく面白くて「えーッ！この先どうなんの？！コリャ『24』の興奮再来か！」ってワクワクしたんだけど、2話以降は尻すぼみだったわ。
という訳で、見るとしたら最初の１話だけはオススメだ。ドラマとは思えない特撮満載、謎展開で超面白いです。
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