2013/06/10

IKEAに通販サイトがない理由(妄想)

IKEA:公式通販? 実は代行業者サイト 法廷闘争へ(毎日新聞)

 公式の通販サイトと誤解される?−−。北欧発祥で世界最大の家具チェーン店「IKEA(イケア)」が大阪の買い物代行業者を相手取り、サイトのデザイン変更などを求める訴えを大阪地裁に起こした。国内に6店しかなく、通販をしないIKEAを巡っては、買い物代行業者が乱立している。一方で、正規の通販と信じて買ったり、不透明な価格に戸惑う消費者もいるとされ、法廷闘争の行方に注目が集まる。

今の今まで全然知らなかったのだが、イケアって通販やってないのね!あんだけ知名度と人気があるのに驚きだ。

オフィシャルサイト見たら、商品の個別紹介ページに追加ボタンがついてるので「通販やってんじゃん」と思ったら、これは買い物リスト(ウィッシュリスト)が作れるだけで、オンラインでは買えないとのこと。

なんつー肩透かし!

そこで目を付けた転売屋=買い物代行業者が乱立し、手数料ガン乗せで販売→イケアご立腹ってことらしい。

怒って裁判するくらなら、自分で通販やればいいじゃん、と思うよね。なんでやらないのだろう。

いくつかサーチして出てきた理由はこんな感じ。

1)感動体験の提供がコンセプトだから

IKEAの創業者であるイングヴァル・カンプラードは、「家族で出かけて、家族で荷物を運び、家族で組み立てるという、家族の絆を強めるために、通販サイトはやらない」と言ってるらしい。

寝言は休み休み言えと。じゃあ海外で通販やりまくってる理由を説明していただきたい。筆者がざっと見た限り、海外の複数国においてオンライン通販をやっている。

ベルギー×
ブルガリア×
チェコ共和国×
デンマーク×
ドイツ○
スペイン×
ギリシャ×
フランス○
アイスランド○
アイルランド×
イタリア×
キプロス×
リトアニア×
ハンガリー×

感動体験の提供なんて建前にすぎない。もっと別の理由があるはずだ。

2)物流コストが合わない

じゃあ店舗で購入した商品の配送はなんなんだよ、というツッコミができる。

これは完全に筆者の妄想だけど、たぶん莫大なロイヤリティを取ってるんじゃないかな。通販をやってない国はBtoCじゃなくてBtoBで儲けてるんじゃない?コンビニのフランチャイズビジネスと同じ理屈だよ。

イケアの公式サイトには次のような文言がある。

4. どうすればフランチャイズ加盟店になれますか?(公式サイト)

規定の地域で強力なマーケットポジションとマーケット浸透を確保できる組織や個人に対してのみ、フランチャイズ権が与えられます。また、広範にわたる小売経験、地域のマーケットに関する確実な知識も不可欠です。イケアのフランチャイズ加盟店をオープンするには、フランチャイズ契約者による相当の投資が必要になります。

強力なマーケットポジションと相当の投資が必須条件ですってよ。お金がないとフランチャイズさせませんってことかね。

またこれも驚きなんだけど、IKEAは宅配エリアも店舗ごとに決められているのだそうだ。

IKEAにはどうして通販がないのでしょう?(OK WAVE)

埼玉と神奈川って近いのに、埼玉の新三郷店からは神奈川県に送れないし、神奈川の港北店からは埼玉に送れないです。東京、埼玉、千葉は可能地域が二店舗にまたがってますが、普通で考えたら、どの店も少なくとも関東全域くらいは配送可能なはずです。

店舗を増やす計画はあると思います。通販をやらないのも、配送可能地域が狭いのも、住み分けを考えているからではないでしょうか。

これはたぶん、フランチャイジーの商売を脅かすようなことはやりません&やらせません、ってな契約だからなんじゃね?そのかわりライセンス料すげーとってるんだと思うよ。

転売サイトなんて数年前からあったのに、IKEAがいまごろ裁判起こしたのも、本体がどうこうってよりフランチャイジーからうるさく言われたからじゃないだろうか。



関連記事:
IKEA公式通販はないのに価格比較サイトはあるという皮肉w


0 件のコメント :